1.火車
マイホーム取得のために、父親が組んだ住宅ローンの返済はしだいに家計を圧迫し、ノンバンクや闇金から借りた金を、返済にあてるようになる。しかし、方外な利子は雪だるま式に膨れ上がり、一家は離散する。執拗な取り立てから逃走し、平凡な幸せを得ようとする若い女は、次第にある犯行を思いつく、、、、、。装画は、「長い影を引きづりながら、富の川を漂う孤独な女」というようなアイデアで、意識的に都市風景の空間を広くとり、孤独感を強調するためポツンと女を配置する事にしました。

     
  >>vol.1   >>vol.2            

<<back  next>>